キン肉マン
ウォーズマン  

超人とロボットのハーフであるロボ超人。
全身黒ずくめのボディを持ち、素顔を隠すためのマスクを付けている。
「コーホー」という機械的な呼吸音を発し、常に無口無表情だが、強敵と出会った際には「ウォーズマンスマイル」と呼ばれる笑顔を見せる。
性格は意外とシャイで照れ屋。

キン肉マンストーリー


現代の日本を舞台とし人間を超越した存在である超人が、様々な敵とリング上で戦うという、プロレス系バトル漫画。日本に住むダメ超人のキン肉マン(本名 キン肉スグル)が、次々に立ちはだかる敵(怪獣、残虐超人、悪魔超人、完璧超人、運命の5王子等)と戦っていくという筋である。

戦うことによって形成される友情の美しさを主眼において、単純な勧善懲悪ではない物語性を持たせており、「ダメ超人」と人々にバカにされながらも、地球の平和を守りたいと戦い続けた主人公の成長していく姿も描いている。


キン肉マン

怪獣退治編(第1話 - 第27話)
地球を征服しようと来襲してくる怪獣・宇宙人を相手にダメ超人・キン肉マンが立ち向かう。
ミートの登場により、キン肉マンが実はキン肉星の王子である事が分かる。怪獣退治以外にも、ボクシングの試合や、テリーマンと組んでのタッグマッチなども行っている。
このタッグマッチが好評を得たため、後のプロレス路線へと繋がった。
また、未開の部族が登場するルーツ島を描いた2話「南からの使者の巻」「伝説の救世主の巻」は、ジャンプコミックス以外の単行本には収録されていない。

第20回超人オリンピック編(第28話 - 第51話)
第1回超人オリンピック編とも。世界各国から選ばれた超人の中から世界一を決する大会、超人オリンピックが開催される。キン肉マンは日本代表として出場、中国代表のラーメンマンや、前回優勝者のイギリス代表ロビンマスク達と戦う。

アメリカ遠征編(第52話 - 第79話)
アメリカ・ハワイ遠征編とも。超人オリンピック・チャンピオンとなったキン肉マンが、世界の強豪達と戦うためにアメリカへと遠征する。
ハワイチャンピオンであるジェシー・メイビアの付き人、プリンス・カメハメに敗れてしまうが、彼に師事し48の殺人技を授けられる。その後、アメリカに渡りテリーマンとザ・マシンガンズを結成。
アメリカ超人団体の抗争に助っ人として超人協会代表のタッグとして、超人同盟代表の宇宙一凶悪コンビ、超人評議会代表のジ・エンペラーズ、怪人代表の凸凹コンビらとタッグリーグ戦を開催。この頃はプロレス一本のシリアス路線で、画風もアメコミを意識したものに変わった。
しかし団体同士の抗争というテーマは少年誌向きではなく、舞台を日本国外に移したことによる親近感の低下、またタッグ戦も描写が難しかった事により、読者人気も下がったという。そのためアニメ化の際には、アメリカ遠征編は大幅に短縮、変更されており、タッグリーグ戦は行われていない。

第2次怪獣退治編(第80話 - 第89話)
ラッカ星防衛編、宇宙野武士編、キン肉星帰還編とも。超人オリンピック王座を剥奪されたキン肉マンとミートは日本へ帰国、再び貧乏暮らしに。
故郷キン肉星への帰省やラッカ星での宇宙野武士退治など、ギャグ中心の原点回帰的な内容。画風も急激にスッキリと変化した。アメリカ編は作者曰く「失敗だった」との事で原点回帰的な内容となったが、それに代わる展開を模索していた時期であった。
この頃にはビビンバ、ブロッケンJr.といった重要キャラクターも登場。アニメ版ではカットされている。

第21回超人オリンピック ザ・ビッグファイト編(第90話 - 第121話)
第2回超人オリンピック編とも。キン肉マンが超人オリンピック・チャンピオンの権利を剥奪されたため、急遽開催された大会、ザ・ビッグファイトにて再び優勝を目指す。
同じ日本代表のウルフマンやソ連代表のウォーズマン達と戦う。このシリーズ以降の本作は超人プロレス一本の内容で突き進む。

7人の悪魔超人編(第122話 - 第159話)
あまりに残虐なファイトを繰り返したために、宇宙の一角に封じ込められたバッファローマンら7人の悪魔超人達が復活し、ミートの体を人質に、超人オリンピック・チャンピオンのキン肉マンに戦いを挑む。
今までいがみ合っていたアイドル超人達が、キン肉マンのピンチに手を結んだ展開に多くの読者が熱狂した。読者アンケートで初めて一位を取り、名実ともに『キン肉マン』が人気漫画となったのはこの時期である。

黄金のマスク編(悪魔六騎士編)(第160話 - 第208話)
キン肉神殿に祭られている全宇宙の超人の平和のシンボルである黄金のマスクが、7人の悪魔超人の上に立つ悪魔六騎士に奪われ、それを奪還するためにアイドル超人たちが悪魔六騎士と戦う。

夢の超人タッグ編(第209話 - 第273話)
超人タッグの世界一を決する大会、宇宙超人タッグトーナメントが1億4000万年ぶりに開催され、悪魔超人の残党(アシュラマンとサンシャイン)にキン肉マンとの友情パワーを奪われた正義超人達は、次々とタッグを組み参加する。仲間たちに見捨てられたキン肉マンは、師匠プリンス・カメハメ扮するキン肉マングレートとともにマッスル・ブラザーズとして奪われた友情パワーを取り戻すために大会に参加する。

キン肉星王位争奪編(第274話 - 第387話)
超人オリンピックV2チャンピオン、宇宙超人タッグトーナメント優勝とシングル・タッグ両栄冠という偉大な戦績を残したキン肉マンに対し、父・真弓はキン肉星の王位を継承させることを決意する。
しかし、成長するキン肉マンの火事場のクソ力に恐れをなした5人の邪悪の神により、出生時の取り違えの可能性があると運命の5王子と呼ばれる王位継承候補者を仕向けられ、正統な王子である事を実証するため、キン肉マンは正義超人達と共に最後の戦いに挑む。
ザ・サイコー軍団の挑戦編(アニメオリジナル)
夢の超人タッグで優勝したキン肉マンの前に、軍師ヤマカーン率いるザ・サイコー超人が登場。キン肉マンらアイドル超人に闘いを挑む。

地獄の極悪超人編(アニメオリジナル)
バッファローマンの義兄弟であるダーティバロン率いる極悪超人とキン肉マン率いる正義超人の闘いを描く。

キン肉マン超人の種類

正義超人
正義の為に自分の力を使う超人。初期は主に怪獣退治を行っており、スーパーヒーローとも呼ばれていた。地球に1000人はいると言われている。
正義超人の友情は絶対であり、万一友情にヒビが入り始めると昔の名残でアイアン・スエット(鉄の汗)が流れ始める。
ミキサー大帝曰く、「あまりにも人のことを考えすぎる。そうやって一番大切な自分の体を傷つけることになる。」とのこと。
『初代』での主な所属超人は、キン肉マン、テリーマン、ロビンマスク、ウルフマン、ジェシー・メイビア、キン肉アタル、プリンス・カメハメ、カナディアンマン、スペシャルマン、ペンタゴン、ジェロニモ(元人間)、ラーメンマン(元残虐超人)、ブロッケンJr.(元は人間で残虐超人となった後に加入)、ウォーズマン(元残虐超人)、バッファローマン(元々正義超人だが、悪魔超人となりその後再加入)、アシュラマン(元悪魔超人)、ザ・ニンジャ(元悪魔超人)、ネプチューンマン(喧嘩男という名の正義超人だったが、完璧超人となりその後再加入)等。
『II世』での主な所属超人は、キン肉万太郎、テリー・ザ・キッド、セイウチン、ガゼルマン、ジェイド、バリアフリーマン、ケビンマスク(一度悪行超人になり、その後フリー超人の期間を経て合流)、チェック・メイト(元悪魔超人)、スカーフェイス(元悪魔超人)、ハンゾウ(元残虐超人)、イリューヒン(元残虐超人)等。

アイドル超人
正義超人の中でも、特に人気の高い超人たちのこと。
キン肉マン、テリーマン、ロビンマスク、ラーメンマン、ウォーズマン、ブロッケンJr.、ウルフマン、バッファローマン、ジェロニモ、アシュラマン、ネプチューンマン等。

残虐超人
主に残虐ファイトを売りとし、リング上での殺し合いなどを楽しむ超人。人類支配を企むなど邪悪な心を持つ者も多いが、ラーメンマンのようにリングを降りれば紳士という人物も存在する。正義超人の祭典である超人オリンピックに参加できるなど、基本的には正義超人内の一部勢力である。ブロッケンマン、ラーメンマン、カレクック、スカルボーズ、デビルマジシャン、ブロッケンJr.、ベンキマン、ウォーズマン、キングコブラ等。
『II世』では、かつての残虐超人たちは正義超人に合流し、新世代の残虐超人は悪行超人として活動している。

悪魔超人
悪魔に身も心も血も売り渡し、大魔王サタンの下で悪魔のようなファイトをする超人。出生の如何とは関係はない。相手が死亡するまで勝ち名乗りは受けない主義。逆に彼らにとって負けは『死』を意味する。
『初代』では7人の悪魔超人(ステカセキング、ブラックホール、スプリングマン、アトランティス、ミスターカーメン、バッファローマン、ザ・魔雲天)、悪魔六騎士(下記参照)、悪魔将軍、アシュラマンの両親、サムソンらが所属。
元は残虐超人以上の残虐ファイトを行う超人とされているだけだったが、黄金のマスク編より上記の設定に変わっていた。

悪魔六騎士(あくまろくきし)
地獄の六騎士とも。数いる悪魔超人の中でも、特に優れた能力と高い超人パワーを持ったスニゲーター、プラネットマン、ジャンクマン、ザ・ニンジャ、アシュラマン、サンシャインの6人の総称。彼らを統括していると思われた悪魔将軍も、実は彼ら6人が大魔王サタンと黄金のマスクに力を貸して生まれた集合体であった。
アシュラマンとザ・ニンジャは後に正義超人に転身し、サンシャインは所属は悪魔超人のままだが、正義超人の間で絶対とされる「友情パワー」には目覚めた。

完璧超人(パーフェクトちょうじん)
初代アニメでの読み方は「かんぺきちょうじん」。あまりの強さに世間に見放され、天界に籠っていた超人。
あらゆる感情を超越したもっとも神に近い存在であると言われている。
「凶器を使ってはいけない」「敵に背中を見せてはいけない」「敗北は絶対に許されない」等厳しい掟がある。
古代超人界最強のネプチューンキングを始祖とし、彼を師事する超人のみで構成されている。
完璧超人が続編の『キン肉マンII世』において悪行超人に分類されたのも、首領ネプチューンキングが正義超人全てを宇宙に追放し、完璧超人による地球支配を目論んでいたことが露見されたからである。
スクリュー・キッド、ケンダマン、ネプチューンマン、ネプチューンキング、ジ・オメガマン、自害したネプチューンマンの再生に尽力した3超人等。ネプチューンマンは後に正義超人に転身した。

運命の5王子
邪悪の超人神によって仕向けられたキン肉星王位継承候補の5人の超人。神のパワーを持つため全員1億パワーである。スーパーフェニックス、ゼブラ、ソルジャー、ビッグボディ、マリポーサ。

運命の5王子のチームメイト
××超人という分類はされていない。マンモスマン、パルテノン、プリズマン等。(知性チームはジ・オメガマンのみ完璧超人と判明している。
真・残虐チームは全員が残虐超人で、残虐チームは正義・悪魔超人で結成されている)
強力チームは世界中から怪力超人ばかりを集めたとされており[1]、『II世』でも超人オリンピックの組み合わせ抽選会にキャノンボーラーの顔が使われたり、時間超人・サンダーの伝説正義超人の回想にレオパルドンのシルエットがあるので、パワーファイトを得意とする正義超人で構成されているようである。
ただし、これらは所属する勢力が不明なだけであり、機械超人・覆面超人などの様に特徴で区別することは可能である。

兵隊超人
傭兵稼業の超人のこと。特定の勢力には所属せずに、人類のためにではなく自身の利益のために戦うホークマンが自らを称した表現であり、あくまで一超人のポリシー。
作中、兵隊超人を自称しているのはザ・ホークマンだけだが、金と大臣の椅子欲しさにゼブラチーム入りしたパルテノン等、運命の5王子に手を貸した超人の多くは特定の勢力には所属しない兵隊超人のようである。
敢えて彼らをカテゴライズするならば、人類の平和のために戦う正義超人、大魔王サタンの支配下にある悪魔超人、ネプチューンキングとその弟子で構成される完璧超人には該当しないため、ファイトスタイルこそ言及されるが残虐超人に含まれるのかもしれない。

※1 残虐超人、悪魔超人、完璧超人、そして時間超人を一括して悪行超人と呼称するのは、続編の『キン肉マンII世』から。本作の段階では、それぞれの派閥は明確に区分されている。ただし、『II世』でこの呼称が登場した後に、『キン肉マン』の時代を描いた作品(2008年の週刊少年ジャンプ収録読み切り作品や超こち亀収録作など)では、悪行超人という総称を『キン肉マン』の時代でも使用している。

※2 ザ・サイコー超人、極悪超人、戦士超人などアニメ・劇場版オリジナルの超人も存在する。

身体的特徴や職業などによる分類

人類タイプの超人
外見が人間と同じもしくは似ている超人。普段の生活は人間と全く同じだが、その生命力や戦闘力その他の面で人間を超えた存在。キン肉マンら他の星の宇宙人から見れば、同じ人類には違いない。
地球で生まれた大部分の人間型超人の先祖は、やはり普通の人間だった者が多く、過去の人間界での歴史で勇気や精神・強さ等の能力・功績などが超人の神に認められ、人間から超人に生まれ変わったと言われる。
それ以外にキン肉マンの同世代にも独自に人間から超人に生まれ変わった者や人間の突然変異体では?と思われる者なども存在する。その為、人間と結婚したりして子孫を残す事も可能。
テリーマン、ロビンマスク、ラーメンマン、ブロッケンJr.、ジェロニモ、ネプチューンマン(喧嘩男)、ザ・ニンジャ、ウルフマン、スカイマン等。他に『キン肉マンII世』のケビンマスク、テリー・ザ・キッド、ジェイド、ジージョマン、オルテガなどが該当する。

動物型超人
外見が人と動物のハーフ超人で先祖がその動物であったと言う超人もいる。人類タイプの次に多い。
アトランティス、スニゲーター、マンモスマン、ザ・ホークマン。『キン肉マンII世』では、ガゼルマン、ゲッパーランド、ゴリマックスなど。

宇宙人型超人
人類型であっても地球人らしくない姿をしている。地球出身もいるが、多くは他の惑星出身である超人。
キン肉マン、ビビンバ、キン肉アタル、ウルドラマン、キン骨マン、カナディアンマン、スペシャルマン、ブラックホール、ペンタゴン、プラネットマン、ジ・オメガマン。『キン肉マンII世』では、キン肉万太郎、フォーク・ザ・ジャイアント、ハンゾウ、ボーン・コールドなど。
※ただし、キン肉星人については、少なくともキン肉族はマスクをとった素顔の状態では、地球人と外見は同じらしく、同じくキン肉星のホルモン族の王女出身であるビビンバも、その容姿的タイプは地球人女性と全く同じである。他には、オメガマンの体内描写が『キン肉マン』の作中で見られたが、ロボ超人のような機械と生身が合わさった肉体組織であった。

ロボ超人
超人とロボットのハーフ(機械タイプと人類タイプの超人の間に生まれたという説もある)。
ロボットでも超人でもない存在だが、人間と同様成長する。生身の部分からは髭も生えるが、老化現象等はなかなか起きない。作品内ではウォーズマンと『キン肉マンII世』に登場するイリューヒンとその父親が確認されている。

機械超人
ロボ超人とは似て非なる存在であり、体全体が機械、または体の一部が機械の超人をさす。
ただしあくまでロボットではなく生命体には違いない存在。
ウォッチマン、バイクマン、モーターマン、ミスターVTR、メルトダウンなどが含まれる。

化身超人
元は普通の生物や無機物だった物が、何らかの力を得て超人へと変貌したもの。
ベンキマン、チエの輪マン、キューブマン、アシュラマン(の先祖)、『キン肉マンII世』ではセイウチン、デッド・シグナル、クリオネマンなど。
大多数が一発ネタのようなイロモノ超人だが、トリッキーな技を駆使し意外に強い超人もいる。

幽霊超人
生きながらにして死んでいるために実体を持たない超人。
悪魔将軍、ゴールドマン、シルバーマンなど。

合体超人
2体以上の超人が合体して出来ている超人。
『初代』ではサタンクロス、『II世』ではバリアフリーマンが該当する。

覆面超人(マスクマン)
ロビンマスクなど、マスクをかぶっている超人。キン肉マンもこれに該当し、キン肉族にとって他人に素顔を見られることは死を意味する。またネプチューンマンらの覆面狩りの対象となる。